前回は中古住宅購入の失敗してしまう仕組みまでをご紹介させていただきました。
今回はその続きです。
◆買う側が知識と知恵を身につけて。
不動産会社は手数料商売で成功報酬です。その額は物件価格が高い方が多くなります。
ここに2つの中古住宅があります。
【中古住宅A:1300万円築30ねん、リノベーション前の現状渡し。仲介手数料45万円】
【中古住宅B:3000万円。築5ねん、瑕疵保険付きで現状渡し。仲介手数料96万円】
上記を比べてください。仕事量はほぼ同じで手数料は倍以上違います。
そして物件Aは古いため建物のリノベーションで後から予算が狂う不動産会社は責められます。
新しい物件の方がクレームが起きにくいので、高額で新しい物件を進めたいという事になります。
もちろん、それが自分の予算に合っていれば問題ありません。
避けなければいけないのは、自分の予算を知ることなく不動産会社の進める予算に乗せられてしまう事。
こういった不動産会社側の都合や中古購入にあたって何に気を付けないといけないか知っておくことで、不動産会社もそれに対応しようとしてくれます。
物件探しからはじめない!
まずは物件を見に行ってみる!
という当たり前だと思っていた行動リノベーションを考えた中古物件購入では失敗への入り口に…..
家を購入する人の殆んどがいきなり物件を探し始めます。
これは仕方がないことで、弊社に来店される方も殆んどがこのような方が多いです。
取りあえず気になる物件があるのか見に行ってみよう….
オープンハウスを見に行ってみよう…..
今すぐ買うつもりは無いけどどんな物件があるのか知りたい…
このような方がほとんどで、しっかりした準備をせずいきなり物件探しから始めると失敗する確率が高まります。
それは不動産会社を訪問すると、ある程度の条件を踏まえたうえで『早速現場を見に行きましょう!』と言われ、急いで資金計画をさせられ『買えますね!!』と乗せられて『いい物件なので今日決めないと無くなりますよと』急かされます。
『そんな急に….』
と思ってしまっても押し切られて購入するか、『まだ見始めたばかりなので….』と何度も同じことを繰り返し、『物件回避族』として不動産業者からマークされてしまう事も多々あります。
また、奇麗な新築物件や築浅物件、リフォーム済み物件を見てしまうと気持ちが高ぶり憧れのマイホームを想像しテンションが上がってしまい不動産業者から急かされてしっかりとした資金計画もせずに購入を決めてしまう人も多々います。
契約後に後悔なんてこともありえるかも知れません。
しっかりと自分の予算を知り不動産流通の仕組みを理解したうえで良い物件に巡り合えた時にすぐに決断できるように準備をすることが大切です。
次回は物件購入によくあるパターンと判断の決め手に関する事をお伝えさせていただきます。