A:何も知らない、知ろうとしない人からは業者は儲けやすいからです。
嫌な答えですみません。 でもこれは現実です。
例えばですが、目 の前に5歳くらいの子どもがいて、なぜか100万円ほどの大金を 持っており、 「お金はある」と見せてきます。価値はわかっていな いようです。 そしてあなたが持っているカバンをどうしても買いたいと言って きたとします。そのカバンは2万円で買ったもの。 1年使った中古品です。売ってもいい状況であると仮定して、その子どもが「値段 はお任せします」 と言っていると したら、いくらで売りますか?もちろん親切なあなたは1万円とか2万円以下で売るかもしれ ません。 でも、冗談で 「100万円」 と言ったら、 「ありがとう」 と 100万円を渡されるかもしれません。 売る側も、「こちらこそ!」 と言ってそのままもらう人もいるかもしれませんね。
たとえが極端で、なおかつ営利目的ではないですが、不動産会社 はもちろん営利目的で商売をしています。 物件の販売にも住宅ロー レンの手続きにもいろいろなしがらみが絡みます。 お客様とは関係のない手数料やマージン、お付き合いというしがらみです。
目の前のお客様が無知で勉強する気のない人であれば、「ローン 事務手数料 50万円を標準価格ということにして、 当たり前のよう に諸経費に入れておこう。もしおかしいと言われたら値引きしよ う」などとしている会社もかなりあります。 「ほかの銀行を探せばもう少し金利が安くなるかもしれないけど、 求められていないし、面倒くさいからこの銀行で いいんじゃない」 と心の中では思っているなんてことは普通によくあると思います。
先ほどの例で 「売って」と言ってきている人が仮に30歳ぐらい で、お金の価値を知っていて、 カバンのこともよく 知っていて、な おかつメルカリなどで値段までいろいろ調べていたら、 「100万円 で売る」 と言えるでしょうか? おおげさなたとえですが、やはり 購入する側のお客様がある程度の知識を持っている、または持とう としていることは、交渉事が避けられない不動産購入には大事なこ となのです。