・無理な住宅ローンを背負い、生活が苦しくてケンカが増える家族
・真面目に一所懸命働いていたのに、破産してしまった家族
・売れない、貸せない家を買ってしまい、動けない家族
・建物のことをおよく知らずになってしまい、不満を引きずる家族
など
「負債になる家」を持つAさんの実例で見てみましょう。
・新築マンションを3300万円(諸経費200万円、合計3500万円)で購入
・自己資金(親の援助含む)200万円
・住宅ローン3300万円。月々の返済役9万3000円
快適な生活を送っていましたが、新築に引っ越して3年目に勤務先の会社が合併。大阪から名古屋に転勤が決まってしまいました。
名古屋では賃貸住宅に入居することにし、売却依頼で当店に来店されました。
Aさん「家を売って欲しいんですけど。できるだけ高くお願いします。」
当然ですよね。まだ3年しか住んでいないきれいなおうちです。
不動産担当者「家の査定金額が出ました。2450万円です。高く売れても2500万円ぐらいでしょう。ただしAさんはまだ住宅ローンの残債が3000万円近く残っているので、諸経費を入れると約700万円を現金で用意してもらわないと売却できませんね」
Aさん「えっ!そんなの無理……」
そうですよね。親がお金持ちなら、残債を消してくれるかもしれませんが、普通は無理です。
ということは、売ることができません。
Aさんの場合、売ることができないので、賃貸で貸すことにしました。
ここで「なるほど。よかった~」とならないのが現実の厳しい所です。
①賃貸に出すため内装費約30万円。っるうふぃーむ代をローンで借りる。
②賃貸でうまく借主が見つかる。家賃10万円(管理費込み)
③管理費等は家主持ち(約2万5000円/月)。固定資産税(約1万円/月)
④ローン返済は月額約9万3000円で、ボーナス返済なし
「結局、毎月2万8000円の赤字!毎年約34万円もの赤字が確定」
毎年34万円なんて大きいと思いませんか?
しかも、もし賃貸人が出て行ったら、またリフォームして、仲介てすりょうを払って新しい入居者を探さなければなりません。次が見つからない間は毎月12万8000円の赤字決定! です。
「売れない。貸しても赤字」。これが上に縛られる失敗例のひとつです。
暗い話をして恐縮ですが、現実には「住宅貧困トラップ」というものが、というものが、たくさん転がっていることをお伝えしたかったのです。
でも大丈夫です。
きちんと勉強し、賢くなれば、「負債」ではなく「資産を増やしていく」買い方ができます。