A,はい、本当です。不動産の価格は購入価格と現実に支払う価格は違うのです。
「表示価格が購入価格じゃないの?どういうこと?」と思いますよね。 例えば、不動産の広告に3500万円と書いてある家は3500万円ですから、 3500万円支払えば いいのではないか、と考えるのが普通です。
もちろんそうなのですが、条件がつきます。
「現金で一括支払いする場合は」という条件です。
では、業者や法人以外の個人で、現金一括で不動産を買う人はど れぐらいいるでしょうか? 親がほぼ全額援助してくれる場合や 1000 万円以下の家では稀にいるのですが、3500万円の家を 自分で買う30代の人はほぼいません。ほぼ全員住宅ローンを利用します。 ローンで支払うということは、必ず金利が乗った総支払い金額は3500万円より多くなりますよね。
そう、 総支払金額は購入金額とは違うのです。当たり前のことなのですが、意外とその差額がいくらになるか、 買う前に知っておく 人は少ないのも現実です。
総額を知れば必ず金利に敏感になりますし、住宅ローンの組み方などにも興味を持つはずです。 そこが一番大事なことで、知っておいてほしいところでもありま す。
「気がついたら不動産会社のすすめるままに借りていた」ということがないように……。 誤解を避けるために言いますと、不動産会社のすすめるものがだめなわけではありません。 親切な営業マンはあなたに合った一番有利なものをすすめてくれるでしょう。
しかし、そういうケースばかりでもないのが現実です。
いずれにしても、長期にわたるローンを借りる本人がそのローン のことを知り、納得してから組んでほしいというのが私の想いです。
しかし、学校でも会社でも住宅ローンについては教えてくれないし、学んだこともない人がほとんどです。
だからこそ、ぜひ知識をつけてくださいね。