家に縛られる「負債になる家」と資産が増える「貯蓄になる家」
「負債になる家」と「資産になる家」の違いについて考えましょう
(HYAA FPソフトにて試算)。
「負債になる家」のAさんの例(新築)
・新築戸建て分譲住宅を購入。3300万円+諸経費200万円、合計3500万円
・自己資金200万円で、住宅ローン3300万円。返済は月々約9万3000円(金利1%、35年ローン)
「貯蓄になる家」のBさんの例(中古+リノベーション)
・中古戸建住宅(築28年)を購入。1550万円+諸経費150万円+リノベーション費用500万円、合計2200万円
・自己資金200万円。住宅ローン2000万円。返済は月々約5万6500円(金利1%、35年ローン)
◆10年後にない客する場合
Aさん:売却査定価格1980万円。
(10年間の返済額合計約1116万円。残債約2390万円。)
Bさん:売却査定価格1500万円
(10年間の返済額合計約678万円。残債約1450万円。)
◆20年後に売却する場合
Aさん:売却査定価格1500万円。
(20年間の返済額合計約2232万円。残債約1460万円。)
Bさん:売却査定価格1500万円
(20年間の返済額合計約1356万円。残債約980万円。)
さて、違いに着目しましょう。
Aさんは10年後、高額の返済を一所懸命してきても残債が残るので資産的にはマイナス410万円で、売却できない状態にあり、20年かけて2232万円を頑張って返してきて、売ってやっとトントンです。
これが「負債になる家」です。
一方、Bさんの場合は10年後、より安い比較的楽な返済でも売却ができる状態になっています。
20年後には1356万円を返却し、売却すると610万円もの利益を生んで、次の住宅購入び頭金にすることもできます。まさに「貯蓄になる家」と言えます。
Bさんのほうが、楽な返済をしながら貯蓄になっていくという賢い買い方ができたということです。
これは人生において非常に大きな差を生みます。
返済が楽であれば、子どもの教育や余暇にお金をかける余裕が生まれます。
他方、新築の家は手に入りますが、返済が苦しくて余裕がなく、お金で夫婦間のケンカが絶えない状態になっているのであれば、幸せなライフスタイルとは言いにくいのではないでしょうか?
「家を買うこと」が目的ではなく、「家をベースにした幸せなライフスタイルを手に入れること」を目的にしてほしいと願っています。