不動産会社は借りられる額からすすめてくる。安い中古は売りたくないのが本音【八尾市・東大阪市 家探し】
では、自分にあった予算の物件を探すにはどうすればいいでしょうか。
物件探しは本来、不動産のプロの仕事ですが、自分で理解しておくと失敗しにくいので、ぜひ考え方だけでも知っておきましょう。
下の図の資金計画フローチャートをご覧ください。
まず、毎月の返済可能額を書き込みます。
資金計画フローチャート
次に、金利と借入期間から借入金額を算出します(ここは不動産会社の営業マンに聞いてみるとわかります。ローン電卓やスマホアプリを使えば、自分でも出すことができます)。
例:毎月の返済可能額8万円。金利1%。35年ローン。借入金額役2830万円。
手持ちの現金や親や親族からの援助などの自己資金に、借入金額2830万円を加え、資金総合計に記入します。
例:自己資金が100万円の場合、資金総合計は2930万円。
資金総合計から諸経費(物件価格の10%程度)を引くと、マイホーム購入資金が出てきます。
例:2930万円-290万円=2640万円。これがマイホーム購入資金。
次に、マイホーム購入資金からリフォーム費用を予め引きます。
戸建ての場合は平均で300万円~1000万円。
マンションの場合は200万~700万円程度が中心です。
築年数や物件によって差が出るので、ここではとりあえず戸建て500万円で入れてみましょう。
例:戸建ての場合、2640万円-500万円=2140万円。
この2140万円が、あなたの物件を探す基準金額となるのです。
大事な点は、「先に初期費用とリフォームにかかる金額を引いて物件を探す」ということです。
いきなり資金計画で出た2830万円程度の物件を探すと失敗します。
しかし資金総合計の物件を買ってからリフォームを依頼しに来る人が本当に多いのが現状です。
すると、あとから資金がショートしてリフォームやカーテン・エアコンなどを買うことができなくなったり、手持ちで置いておくはずだった資金を使ってしまい、生活に余裕がなくなるというパターンになります。
基本の考えがわかっていれば、築年数が新しくてリフォームが200万円で済む物件なら、2500万円まで買えますし、逆に、古めの物件を買って思いっきりリフォームして遊びたいという場合は、リフォーム費用を1000万円見積もって、1700万円ぐらいの物件を探すようにすればいいということになります。
次の段階は、下の図のような資金計画書を不動産会社と一緒に作るものです。
大事な確認事項は、リフォームの費用です。
ここではリフォームを概算費用で出していますが、時間がある場合はより正確なリフォームの見積書を出してもらいましょう。
もうひとつの大事な確認事項は諸経費です。
おおよそ物件の10%と前述しましたが、ここできちんと内訳を出してもらいましょう。
本項では、大事な予算についてお話ししました。
自分が理解して、そしてきっちりプロに見積もってもらって確認する。
資金的な失敗をなくせば、不動産購入は一気に成功に近づくことになるでしょう。
資金計画書