Q22ずっと上がっていない住宅ローン金利。 これから金利はどうなりますか?
Aだれにもわかりません。
「そんなの答えになってない」と思ったかもしれません。この質問は実際にお客様から聞かれる非常に多い 質問です。しかし、こればかりはだれにもわかりません。 なぜなら、時代の流れ、世界の情勢、紛争、大災害 など、何が起こるか未来はだれにも予測できないからです。たびたび政権は変わりますし、いずれは日銀総裁 も変わるでしょう。
金融業界のしくみ自体もAIやブロックチェーンなどで、今後大きく変わるかもしれません。 それを証明するように、不動産業界にずっといる私も20代の頃には今のような低金利になるとは思ってもみ ませんでした。当時の金融関係者もおそらく同じ意見でしょう。
しかし、買う側の気持ちはよくわかります。なぜなら住宅ローンを組むのに、「固定」か「変動」かを判断し なくてはいけないからですよね。ですから、未来は予測できないのをご了承いただいた上で、参考に個人的な 見解 (2023年9月現在) をお話しします。
「多少の上下はあれど、おそらく簡単には金利は上がらない。今の水準の金利がある程度続くだろう」 これが私の意見です。なぜそう思うかと言うと、簡単には景気との関係です。
今の低金利の水準は、ここ20年以上ずっと続いてきました。もし、金利を大きく上げていくと恐ろしい数の 住宅ローンを返せない 人々が出るでしょう。企業も融資を受けて新規事業に乗り出しにくくなるでしょう。 家も車も売れなくなるでしょう。そういう判断を国は簡単にはできないと思うからです。
ただし、何度も言うように長期の未来はわかりません。現在も、予測していなかった「新型コロナウイルス」を きっかけに世の中は変わろうとしています。迷っている方へのアドバイスとしては、余裕があれば固定にしておく、変動の場合はギリギリの返済は避けて、変化に耐えられるような余裕を持たせた物件金額で購入することです。