買う前に知らないとまずい工法の違い。こんな家にご注意!
中古住宅を買ってから、リフォームの相談に来られる方の中で意外と多いのが、構造や工法を知らずに物件を買って失敗するケースです。
新築時には問題にならなかった工法が、リフォーム時には大きく問題になる場合があります。
特に多いのが、間取りの自由度の問題です。次のような事例がよく起こります。
・対面キッチンにしたいのにできない
・リビングを広くしたいのに壁が取り除けない
・子ども部屋を広くしたい、または数を増やしたいのに間仕切りを動かせない
買う前にわかっていればいいのですが、買ってからリフォーム依頼に来られる方が、一緒に家を見に行って初めて知るパターンがかなり多いのです。
「対面キッチンにして、広いリビングで子どもを見ながら家事ができる空間をつくりたかったのに⋯⋯」
このような要望を聞き、私達業者も叶えたいのは山々ですが、構造の安心をなくすわけにはいきませんので、できる範囲で知恵を絞るしかありません。
こうなってしまう場合の多くは、2×4工法の物件や軽量鉄骨でつくられているハウスメーカーの工法の物件です。
木造在来工法でももちろん、間取り変更のために壁や柱を動かせない場合もありますが、他の場所に壁をつくったり、補強したりすることで補える場合が結構あります。
ただ、壁で構造を支えている前述の工法は、そもそも柱がありません。
壁そのものが構造を構成しているので、大きく開口したり、動かしたりすることはまったくと言っていいほどできないのが現実です。
地震には強いこの工法は、新築時にはその家族に合わせて間取りを設計するので、快適に過ごせますが、中古で購入された家族がその間取りにピッタリはまるかは限りません。
なので、買う前にしっかりと調べることが大切です。
そういった意味で、不動産営業マンではなく建築のわかる人とリフォームの打ち合わせをしておくことが成功の秘訣になります。
誤解のないように付け加えると、2×4や軽量鉄骨の家がNGなわけではありません。
間取りが合えば、むしろ地震に強く、品質にも定評のある建物が多いので、安心して住めるいい住まいなので安心してください。