知っておけば役に立つ。住宅の構造・工法のメリット・デメリット
買う前に知らないとまずい工法の違い。こんな家にご注意!【八尾市・東大阪市 家探し】
前回のコラムで工法による失敗例や注意点に触れました。
ここでもう少し各工法のメリットやデメリットを確認しておきましょう。
最低限、この程度知っておけば購入時に役に立ちます。
【木造軸組工法(一般的な在来工法)】
日本で建てられてきた伝統的な工法で、今でも約7~8割は、この工法の住宅が経っていると思っていいでしょう。
メリット
・日本の気候風土に合っている
・間取りや屋根形状、外壁材量など設計の自由度が高い
・リフォーム時にも自由度が高い
デメリット
・柱のない大空間などはつくりにくい
・工務店や大工さんによって、仕上がりや耐久性に差が出る場合もある
【2×4(ツーバイフォー)工法】
北米から伝わってきた工法です。
材料寸法などが規格化された合理性があり、壁で建物を支える構造(枠組工法)になっています。
メリット
・在来工法に比べて耐震性能が高い
・標準化された工法で品質が安定しやすい
デメリット
・構造体が壁のため、間取り等の規約が多い
・リフォーム時に壁が動かせない等自由度が低い
【軽量鉄骨造(ハウスメーカーなど)】
柱や梁などの構造体を鋼材で構成し、工業製品で大量生産を可能にした工法です。積水ハウスやダイワハウスなどに代表される工法です。
メリット
・工業化することで、品質が安定し、大量に供給ができる
・耐震性が高い
デメリット
・規格化されているので、自由なデザインに対応しにくい
・リフォーム時も間取り変更や使う材料等に制約が入り、自由度が減る
【重量鉄骨ラーメン構造】
3階建てなど、都会での狭小地などで良く採用されています。
厚さが6ミリ以上の鉄骨を使用しています。
メリット
・狭い敷地でも施工が可能で、密集市街地で有効な工法
・大空間をつくることが可能で、間取りの自由度が高い
・リフォーム時も制約が少なく自由度が高い
デメリット
・コストが割高
・建物が重くなるので、基礎部分を強固にする必要がある
大まかな説明になりましたが、基本を知っておくと間取り変更などで失敗しにくくなりますので、買う前に構造についても確認しておきましょう。