Q43,「中古住宅+リノベーション」に強い銀行と弱い銀行があるって本当ですか?
A,はい。リノベーション費用を含む融資に対し て、金融機関によって条件が変わります。
ネット銀行が「中古住宅+リノベーション」に向かないことは前述しました。 担当者がいないネット対応の銀行では中古住宅の購 入は不向きです。 なおかつリノベーション費用を組み込んだローンには対応できないところがほとんどです。 不動産担当者と金融機関の担当者が直接打ち合わせができるところでないとリスクが大き すぎると思ってください。
また都市銀行では一部を除いて、「物件価格に対してリノベーション費用は何%まで」とか 「リフォーム費用は〇〇万円まで」などと決めているところや「リフォーム費用分は金利が 上がる」などの条件を出す金融機関もあります。 もともと新築の融資ばかりしていたところは今でもまだ「中古住宅+リノベーション」の ローンが整っておらず、物件の担保評価が厳しかったり、頭金や諸経費など手持ち資金が あることを条件としているところがほとんどです。
一方で、「中古住宅+リノベーション」のローンに力を入れている金融機関もあります。
地方銀行やJA(農協)、ろうきんといった金融機関は「中古住宅+リノベーション」購入時に とても活躍してくれます。
ただし、これらの「中古住宅+リノベーション」に適した住宅ローンの情報は表に出ていない ことが多いので、も探しにくいのが現状です。ネットで検索すると、実際には使いにくい 「フラット35」関係のリフォーム一体ローンが出てきて、本当に「中古住宅+リノベーション」 に強い金融機関の情報は見つけられません。 ですので、これらのローン情報のカギになるのはやはり不動産会社です。 「中古住宅+リノベーション」に強い不動産会社なら必ず、そういう金融機関と提携した情報を 持っています。 担当者と相談しながら、金融機関を選択していきましょう。
地域によって、または不動産会社によっては金融機関と提携していたり、その会社の得意不得意が あるので、相談をしながら不動産会社を見極める重要な要素として検討し、本当に「中古住宅+リノベーション」 向きの住宅ローンに対してスムーズに誘導してくれ そうかを判断してみましょう。
インターネットでもローンの比較がもっと簡単にできるようになれば業者に頼らず情報が得られる かもしれませんが、まだ現状では無理です。 ただ、どんどんと「中古住宅+リノベーション」で使 いやすい専用のローンが出てきているので、 最新情報を探してみましょう。