Q57:DIY好きな30代の若い世帯、 ローンや買い方のコツはありますか?
A:DIYを楽しむために、プロを上手に活用してローンを組みましょう。
今、若い世帯でDIYをしてセルフリノベーションをするのが流行っています。 費用を抑えることができ、かつ自分でつくることの楽しさを得られ、知識・技術の習得ができる満足感が DIYのメリ ットだと思います。ローンや買い方について気をつける部分は次の 通りです。
① DIYの材料費や人件費はローンには組めないので現金が必要
「費用を抑えるため」のDIYだと思いますが、自分でやる工事が増えれば増えるほど、意外と材料費などが かかります。リノベーシ ョンを業者に頼む場合は住宅ローンにその費用を組み込めますが、 DIY 費用はロ ーンに組み込めません。ですから現金が必要になります。 住宅購入の際には諸経費や頭金などで現金が出ていくので、貯金がたくさんある方は大丈夫ですが、30代 では貯金がなくなってしまう方もいるかもしれません。 費やす時間と現金で支払う材料費をよく考えて、プロと相談することをおすすめします。
②自分でできることとプロに頼むことの区別をはっきりするDIYでは自分で「できること」と「できないこと」 をしっかり把握することが大切です。
原則的に電気・ガス・給排水などの設備工事には資格が必要です。 壁や床の下地工事や構造を伴うところは 難易度が高いため、プロに任せたほうが賢明です。また、システムキッチンやシステムパスなども自分で購入 すると安くなると思いがちですが、現金での仕入れや商品選択・設置工事のリスクもかなりありますので失敗 すると大損してしまいます。
基本的には「仕上げの部分」、壁紙を貼ったり、塗装をしたり、 左官をしたりという部分はDIYで楽しんでも 大丈夫だと思いますので頑張ってみましょう。
③できるだけ見積もりに材料代を入れてもらってローンに組み込む
プロに頼む部分をしっかり把握したら、DIY費用の部分も人件費だけ抜いてもらってリノベーション代金の 見積もりに入れてもらい ましょう。仕上げの一部分のみ自分たちで楽しんで、後の細かい DIY は工事完了後に 現金でちょっとずつ楽しみましょう。住宅ロー ンにリノベーション費用を組み込む場合は工事完了の写真や引き 渡し確認が必要な場合が多いので、のんびりゆっくりDIYで住みながら仕上げることはできません。
建築業者によっては「引き渡し後に勝手にやってください」とDIYを対応してくれない会社もあるかもしれません。
不動産購入時に DIY 対応できるかどうかの細かい話までできるかどうかは業者によりますので、希望がある場合は 物件案内の前に相談しておくことをおすすめします。